愛媛県今治市の財政
ひとことで言うと(AIによる要約)
今治市の財政は、同じ規模のまちと比べて独自の特徴を持っています。最も目立つのは、ふるさと納税の受入額が29.4億円と中央値の4.7億円を大きく上回る点です。この豊富な財源により、貯金にあたる基金残高が1人あたり25.0万円と、中央値の10.4万円の2倍以上に達しており、将来への備えが手厚くなっています。一方、自主財源比率が42.5%と中央値の46.5%より低く、借金を返す負担も1人あたり5.4万円と中央値の3.3万円より重くなっています。人口が2015年度の164,769人から2024年度の147,702人へ減少する中でも、借金は54.0万円から33.8万円に着実に減らしており、財政運営の工夫が読み取れます。1年間に使ったお金(歳出)
808億円
住民1人あたり 54.7万円
借金の残高(地方債)
500億円
1人あたり 33.8万円
貯金の残高(基金)
369億円
1人あたり 25.0万円
財政力指数
0.53
1に近いほど自前の財源が多い
財政の健全さ 全国1,741市区町村での順位・愛媛県内の順位
財政力指数同規模より注意
0.53
全国 665位/1718・県内 7位/20(高い順)
同じ規模の中央値 0.74
この指標とは
自分の税収などで、標準的な行政サービスの費用をどれだけまかなえるか。1を超えると地方交付税(普通交付税)をもらわない「不交付団体」。
経常収支比率
91.5%
全国 862位/1741・県内 11位/20(低い順)
同じ規模の中央値 93.8%
この指標とは
毎年必ず出ていくお金(人件費・扶助費・借金返済など)が、毎年入ってくる自由に使えるお金の何%か。高いほど新しいことに使える余裕が少ない。都市で75%・町村で70%程度が望ましいとされ、90%を超えると硬直的と言われる。
住民1人あたりの借金(地方債残高)同規模より注意
33.8万円
全国 441位/1741・県内 2位/20(低い順)
同じ規模の中央値 31.4万円
この指標とは
年度末の地方債の残高を、住民の数で割った金額。
住民1人あたりの貯金(基金残高)同規模より良い
25.0万円
全国 881位/1741・県内 10位/20(高い順)
同じ規模の中央値 10.4万円
この指標とは
財政調整基金・減債基金・特定目的基金の年度末残高を、住民の数で割った金額。
自主財源比率同規模より注意
42.5%
全国 588位/1741・県内 5位/20(高い順)
同じ規模の中央値 46.5%
この指標とは
収入のうち、税金・使用料など、自分で集めたお金の割合。
財政調整基金の大きさ(標準財政規模比)同規模より良い
36.4%
全国 463位/1718・県内 7位/20(高い順)
同じ規模の中央値 15.8%
この指標とは
自由に取り崩せる貯金(財政調整基金)が、1年の標準的な収入の何%か。10〜20%程度あると安心と言われる。
収入(歳入)の内訳 850億円・1人あたり 57.5万円
地方税 25.9%地方譲与税・交付金 7.5%地方交付税 23.4%国の補助金 14.7%県の補助金 6.7%借金(地方債) 5.2%寄附金 6.4%その他 10.2%
| 項目 | 金額 | 1人あたり | 割合 |
|---|---|---|---|
| 地方税 住民や会社が納める税金(住民税・固定資産税など) | 220億円 | 14.9万円 | 25.9% |
| 地方譲与税・交付金 国や県が集めた税金の一部を分けてもらうお金(地方消費税交付金など) | 63.7億円 | 4.3万円 | 7.5% |
| 地方交付税 国が、財源の足りないまちに配るお金。使い道は自由 | 199億円 | 13.5万円 | 23.4% |
| 国の補助金 国から特定の事業のためにもらうお金(国庫支出金) | 125億円 | 8.5万円 | 14.7% |
| 県の補助金 都道府県から特定の事業のためにもらうお金 | 56.7億円 | 3.8万円 | 6.7% |
| 借金(地方債) その年に新しく借りたお金 | 43.9億円 | 3.0万円 | 5.2% |
| 寄附金 ふるさと納税など | 54.3億円 | 3.7万円 | 6.4% |
| その他 使用料・手数料、繰入金(貯金の取り崩し)、繰越金など | 87.1億円 | 5.9万円 | 10.2% |
ふるさと納税令和6年度の受入額
29.4億円
今治市にふるさと納税で寄付して、返礼品を受け取れます。
※ 外部のふるさと納税サイトに移動します(広告を含みます)。
地方税の内訳:個人住民税 64.6億円、法人住民税 37.2億円、固定資産税 101億円
何に使ったか(目的別の支出) 住民1人あたり
このまち人口10〜20万人の市の中央値(144団体):グラフの細い線・破線
福祉(民生費)
21万円
役所の運営(総務費)
6.5万円
教育
5.7万円
借金の返済(公債費)
5.4万円
道路・まちづくり(土木費)
4.8万円
健康・ごみ(衛生費)
3.6万円
商工・観光
2.9万円
消防・救急
2.0万円
農林水産業
1.8万円
労働
3,835円
| 分野 | 金額 | 1人あたり | 同じ規模の中央値 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 福祉(民生費) 高齢者・子ども・障害のある人・生活保護など | 309億円 | 21.0万円 | 19.6万円 | 38.3% |
| 役所の運営(総務費) 庁舎の管理、税金の徴収、戸籍、選挙など | 96.3億円 | 6.5万円 | 5.8万円 | 11.9% |
| 教育 学校、図書館・公民館、スポーツ施設など | 84.7億円 | 5.7万円 | 5.7万円 | 10.5% |
| 借金の返済(公債費) 地方債の元金と利子の返済 | 80.5億円 | 5.4万円 | 3.3万円 | 10.0% |
| 道路・まちづくり(土木費) 道路・橋、公園、下水道、公営住宅など | 71.6億円 | 4.8万円 | 4.3万円 | 8.9% |
| 健康・ごみ(衛生費) 健診・予防接種、ごみ処理など | 53.0億円 | 3.6万円 | 3.8万円 | 6.6% |
| 商工・観光 企業誘致、商店街、観光など | 42.5億円 | 2.9万円 | 0.8万円 | 5.3% |
| 消防・救急 | 29.3億円 | 2.0万円 | 1.5万円 | 3.6% |
| 農林水産業 | 27.0億円 | 1.8万円 | 0.6万円 | 3.3% |
| 労働 | 5.7億円 | 3,835円 | 0.1万円 | 0.7% |
| 議会 | 3.8億円 | 2,581円 | 0.3万円 | 0.5% |
| 災害の復旧 | 3.2億円 | 2,151円 | 0.0万円 | 0.4% |
| その他 | 7,002万円 | 474円 | 0.0万円 | 0.1% |
福祉(民生費)の内訳
子ども(児童福祉費)
110億円
1人あたり 7.5万円(中央値 7.7万円)
高齢者(老人福祉費)
66.8億円
1人あたり 4.5万円(中央値 3.3万円)
障害者など(社会福祉費)
103億円
1人あたり 7.0万円(中央値 6.3万円)
生活保護
29.0億円
1人あたり 2.0万円(中央値 2.0万円)
お金の性質で見た支出(性質別) 住民1人あたり
人件費・扶助費・公債費は「義務的経費」と呼ばれ、削るのが難しい支出です。このまちは歳出の 51.1% が義務的経費です。
人件費
9.3万円
扶助費
13万円
公債費
5.4万円
物件費
8.2万円
補助費等
4.1万円
建設事業費
4.5万円
繰出金
5.3万円
積立金
3.0万円
維持補修費
5,958円
10年の推移
1人あたりの借金と貯金
借金(地方債残高)貯金(基金残高)
1人あたりの歳出
このまち人口10〜20万人の市の中央値(144団体):グラフの細い線・破線
財政力指数
このまち人口10〜20万人の市の中央値(144団体):グラフの細い線・破線
経常収支比率
このまち人口10〜20万人の市の中央値(144団体):グラフの細い線・破線
人口(住民基本台帳)
年度ごとの数字を表で見る
| 年度 | 人口 | 歳出総額 | 地方債残高 | 基金残高 | 財政力指数 | 経常収支比率 | 実質公債費比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 147,702 | 808億円 | 500億円 | 369億円 | 0.53 | 91.5% | — |
| 令和5年度 | 149,730 | 770億円 | 535億円 | 331億円 | 0.51 | 95.3% | — |
| 令和4年度 | 151,608 | 776億円 | 602億円 | 331億円 | 0.51 | 92.5% | — |
| 令和3年度 | 153,532 | 799億円 | 673億円 | 297億円 | 0.52 | 91.2% | — |
| 令和2年度 | 156,254 | 893億円 | 730億円 | 279億円 | 0.54 | 96.1% | — |
| 令和元年度 | 158,386 | 765億円 | 769億円 | 274億円 | 0.54 | 94.7% | — |
| 平成30年度 | 160,178 | 729億円 | 812億円 | 279億円 | 0.55 | 93.9% | — |
| 平成29年度 | 161,861 | 831億円 | 862億円 | 290億円 | 0.55 | 92.1% | — |
| 平成28年度 | 163,481 | 779億円 | 857億円 | 309億円 | 0.57 | 91.9% | — |
| 平成27年度 | 164,769 | 777億円 | 890億円 | 312億円 | 0.57 | 89.2% | — |
愛媛県の人口が近い市と比べる
出典:総務省「市町村別決算状況調」(普通会計)をもとに財政ずかんが計算。1人あたりの金額は、その年度の住民基本台帳人口で割っています。数字の誤りに気づいたらお知らせください。