和歌山県有田市の財政
ひとことで言うと(AIによる要約)
有田市の財政は、同じ規模のまちと比べて独特な特徴を持っています。最も目立つのは、ふるさと納税の受入額が42.3億円と中央値5.6億円の約7.5倍に達していることで、これが自主財源比率55.7%(中央値33.3%)の高さにつながっています。また、商工・観光への支出が1人あたり17.0万円と中央値2.3万円を大きく上回る一方で、毎年決まって出ていくお金の重さを示す経常収支比率が102.8%と中央値93.7%を上回り、財政の硬直性が課題です。借金は1人あたり52.5万円と中央値より少なく、貯金も35.7万円と中央値より多いなど、資産面では比較的恵まれていますが、2015年度から2024年度にかけて人口が29,730人から25,230人に減少するなか、財政構造の継続的な改善が求められています。1年間に使ったお金(歳出)
197億円
住民1人あたり 78.0万円
借金の残高(地方債)
132億円
1人あたり 52.5万円
貯金の残高(基金)
90.1億円
1人あたり 35.7万円
財政力指数
0.51
1に近いほど自前の財源が多い
財政の健全さ 全国1,741市区町村での順位・和歌山県内の順位
財政力指数同規模より良い
0.51
全国 706位/1718・県内 3位/30(高い順)
同じ規模の中央値 0.36
この指標とは
自分の税収などで、標準的な行政サービスの費用をどれだけまかなえるか。1を超えると地方交付税(普通交付税)をもらわない「不交付団体」。
経常収支比率同規模より注意
102.8%
全国 1732位/1741・県内 30位/30(低い順)
同じ規模の中央値 93.7%
この指標とは
毎年必ず出ていくお金(人件費・扶助費・借金返済など)が、毎年入ってくる自由に使えるお金の何%か。高いほど新しいことに使える余裕が少ない。都市で75%・町村で70%程度が望ましいとされ、90%を超えると硬直的と言われる。
住民1人あたりの借金(地方債残高)同規模より良い
52.5万円
全国 850位/1741・県内 9位/30(低い順)
同じ規模の中央値 70.5万円
この指標とは
年度末の地方債の残高を、住民の数で割った金額。
住民1人あたりの貯金(基金残高)同規模より良い
35.7万円
全国 653位/1741・県内 17位/30(高い順)
同じ規模の中央値 30.0万円
この指標とは
財政調整基金・減債基金・特定目的基金の年度末残高を、住民の数で割った金額。
自主財源比率同規模より良い
55.7%
全国 139位/1741・県内 1位/30(高い順)
同じ規模の中央値 33.3%
この指標とは
収入のうち、税金・使用料など、自分で集めたお金の割合。
財政調整基金の大きさ(標準財政規模比)同規模より良い
28.1%
全国 723位/1718・県内 21位/30(高い順)
同じ規模の中央値 24.0%
この指標とは
自由に取り崩せる貯金(財政調整基金)が、1年の標準的な収入の何%か。10〜20%程度あると安心と言われる。
収入(歳入)の内訳 203億円・1人あたり 80.4万円
地方税 17.0%地方譲与税・交付金 5.0%地方交付税 20.1%国の補助金 12.1%県の補助金 4.9%借金(地方債) 2.1%寄附金 20.9%その他 17.8%
| 項目 | 金額 | 1人あたり | 割合 |
|---|---|---|---|
| 地方税 住民や会社が納める税金(住民税・固定資産税など) | 34.6億円 | 13.7万円 | 17.0% |
| 地方譲与税・交付金 国や県が集めた税金の一部を分けてもらうお金(地方消費税交付金など) | 10.2億円 | 4.0万円 | 5.0% |
| 地方交付税 国が、財源の足りないまちに配るお金。使い道は自由 | 40.8億円 | 16.2万円 | 20.1% |
| 国の補助金 国から特定の事業のためにもらうお金(国庫支出金) | 24.5億円 | 9.7万円 | 12.1% |
| 県の補助金 都道府県から特定の事業のためにもらうお金 | 10.0億円 | 4.0万円 | 4.9% |
| 借金(地方債) その年に新しく借りたお金 | 4.3億円 | 1.7万円 | 2.1% |
| 寄附金 ふるさと納税など | 42.3億円 | 16.8万円 | 20.9% |
| その他 使用料・手数料、繰入金(貯金の取り崩し)、繰越金など | 36.2億円 | 14.4万円 | 17.8% |
ふるさと納税令和6年度の受入額
42.3億円
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地方税の内訳:個人住民税 10.9億円、法人住民税 2.7億円、固定資産税 17.9億円
何に使ったか(目的別の支出) 住民1人あたり
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
福祉(民生費)
21万円
商工・観光
17万円
健康・ごみ(衛生費)
9.0万円
教育
7.9万円
役所の運営(総務費)
7.9万円
道路・まちづくり(土木費)
5.1万円
借金の返済(公債費)
4.5万円
消防・救急
2.9万円
農林水産業
1.3万円
災害の復旧
7,367円
| 分野 | 金額 | 1人あたり | 同じ規模の中央値 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 福祉(民生費) 高齢者・子ども・障害のある人・生活保護など | 53.0億円 | 21.0万円 | 23.7万円 | 26.9% |
| 商工・観光 企業誘致、商店街、観光など | 42.9億円 | 17.0万円 | 2.3万円 | 21.8% |
| 健康・ごみ(衛生費) 健診・予防接種、ごみ処理など | 22.7億円 | 9.0万円 | 7.3万円 | 11.5% |
| 教育 学校、図書館・公民館、スポーツ施設など | 20.0億円 | 7.9万円 | 7.3万円 | 10.2% |
| 役所の運営(総務費) 庁舎の管理、税金の徴収、戸籍、選挙など | 19.9億円 | 7.9万円 | 15.5万円 | 10.1% |
| 道路・まちづくり(土木費) 道路・橋、公園、下水道、公営住宅など | 12.9億円 | 5.1万円 | 6.8万円 | 6.6% |
| 借金の返済(公債費) 地方債の元金と利子の返済 | 11.3億円 | 4.5万円 | 8.2万円 | 5.7% |
| 消防・救急 | 7.2億円 | 2.9万円 | 3.3万円 | 3.7% |
| 農林水産業 | 3.2億円 | 1.3万円 | 3.5万円 | 1.6% |
| 災害の復旧 | 1.9億円 | 7,367円 | 0.3万円 | 0.9% |
| 議会 | 1.7億円 | 6,800円 | 0.6万円 | 0.9% |
福祉(民生費)の内訳
子ども(児童福祉費)
17.0億円
1人あたり 6.8万円(中央値 7.3万円)
高齢者(老人福祉費)
12.4億円
1人あたり 4.9万円(中央値 5.6万円)
障害者など(社会福祉費)
19.3億円
1人あたり 7.7万円(中央値 8.1万円)
生活保護
4.2億円
1人あたり 1.7万円(中央値 1.8万円)
お金の性質で見た支出(性質別) 住民1人あたり
人件費・扶助費・公債費は「義務的経費」と呼ばれ、削るのが難しい支出です。このまちは歳出の 35.4% が義務的経費です。
人件費
12万円
扶助費
11万円
公債費
4.5万円
物件費
11万円
補助費等
15万円
建設事業費
7.3万円
繰出金
5.6万円
積立金
10.0万円
維持補修費
4,095円
10年の推移
1人あたりの借金と貯金
借金(地方債残高)貯金(基金残高)
1人あたりの歳出
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
財政力指数
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
経常収支比率
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
人口(住民基本台帳)
年度ごとの数字を表で見る
| 年度 | 人口 | 歳出総額 | 地方債残高 | 基金残高 | 財政力指数 | 経常収支比率 | 実質公債費比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 25,230 | 197億円 | 132億円 | 90.1億円 | 0.51 | 102.8% | — |
| 令和5年度 | 25,721 | 222億円 | 139億円 | 89.4億円 | 0.51 | 105.9% | — |
| 令和4年度 | 26,214 | 257億円 | 135億円 | 104億円 | 0.51 | 95.4% | — |
| 令和3年度 | 26,713 | 217億円 | 105億円 | 94.3億円 | 0.52 | 94.3% | — |
| 令和2年度 | 27,240 | 207億円 | 99.3億円 | 77.4億円 | 0.53 | 99.2% | — |
| 令和元年度 | 27,736 | 170億円 | 101億円 | 65.1億円 | 0.53 | 100.6% | — |
| 平成30年度 | 28,244 | 124億円 | 99.0億円 | 55.9億円 | 0.52 | 102.1% | — |
| 平成29年度 | 28,740 | 147億円 | 105億円 | 52.4億円 | 0.50 | 96.6% | — |
| 平成28年度 | 29,250 | 131億円 | 103億円 | 45.0億円 | 0.50 | 96.6% | — |
| 平成27年度 | 29,730 | 118億円 | 106億円 | 38.9億円 | 0.49 | 90.3% | — |
和歌山県の人口が近い市と比べる
出典:総務省「市町村別決算状況調」(普通会計)をもとに財政ずかんが計算。1人あたりの金額は、その年度の住民基本台帳人口で割っています。数字の誤りに気づいたらお知らせください。