岩手県釜石市の財政
ひとことで言うと(AIによる要約)
釜石市の財政は、同規模の市と比べて収入が相対的に多い一方で、支出の効率性に課題があります。財政力指数が0.49と中央値の0.36を大きく上回り、税収も住民1人あたり15.4万円と同規模平均の12.7万円を上回っています。しかし経常収支比率が99.0%と中央値の93.7%に接近しており、毎年決まって出ていくお金が収入の大部分を占めており、柔軟性が限定されています。貯金(基金残高)は38.2万円で中央値の30.0万円を上回り、借金と貯金の差も27.0万円と同規模平均の36.7万円より小さく、今のところ財政の余裕を保っています。ただ総務費(役所の運営)が1人あたり23.0万円と中央値の15.5万円の1.5倍近くあり、また人口が2015年度から約7000人減少するなか借金が56.1万円から65.1万円に増えており、今後の経営改善が重要です。1年間に使ったお金(歳出)
227億円
住民1人あたり 78.3万円
借金の残高(地方債)
188億円
1人あたり 65.1万円
貯金の残高(基金)
110億円
1人あたり 38.2万円
財政力指数
0.49
1に近いほど自前の財源が多い
財政の健全さ 全国1,741市区町村での順位・岩手県内の順位
財政力指数同規模より良い
0.49
全国 748位/1718・県内 6位/33(高い順)
同じ規模の中央値 0.36
この指標とは
自分の税収などで、標準的な行政サービスの費用をどれだけまかなえるか。1を超えると地方交付税(普通交付税)をもらわない「不交付団体」。
経常収支比率同規模より注意
99.0%
全国 1653位/1741・県内 32位/33(低い順)
同じ規模の中央値 93.7%
この指標とは
毎年必ず出ていくお金(人件費・扶助費・借金返済など)が、毎年入ってくる自由に使えるお金の何%か。高いほど新しいことに使える余裕が少ない。都市で75%・町村で70%程度が望ましいとされ、90%を超えると硬直的と言われる。
住民1人あたりの借金(地方債残高)同規模より良い
65.1万円
全国 1071位/1741・県内 15位/33(低い順)
同じ規模の中央値 70.5万円
この指標とは
年度末の地方債の残高を、住民の数で割った金額。
住民1人あたりの貯金(基金残高)同規模より良い
38.2万円
全国 604位/1741・県内 13位/33(高い順)
同じ規模の中央値 30.0万円
この指標とは
財政調整基金・減債基金・特定目的基金の年度末残高を、住民の数で割った金額。
自主財源比率
32.0%
全国 1134位/1741・県内 17位/33(高い順)
同じ規模の中央値 33.3%
この指標とは
収入のうち、税金・使用料など、自分で集めたお金の割合。
財政調整基金の大きさ(標準財政規模比)同規模より良い
37.1%
全国 449位/1718・県内 10位/33(高い順)
同じ規模の中央値 24.0%
この指標とは
自由に取り崩せる貯金(財政調整基金)が、1年の標準的な収入の何%か。10〜20%程度あると安心と言われる。
収入(歳入)の内訳 231億円・1人あたり 79.9万円
地方税 19.2%地方譲与税・交付金 6.0%地方交付税 26.7%国の補助金 17.3%県の補助金 5.2%借金(地方債) 12.9%寄附金 2.8%その他 9.9%
| 項目 | 金額 | 1人あたり | 割合 |
|---|---|---|---|
| 地方税 住民や会社が納める税金(住民税・固定資産税など) | 44.5億円 | 15.4万円 | 19.2% |
| 地方譲与税・交付金 国や県が集めた税金の一部を分けてもらうお金(地方消費税交付金など) | 13.9億円 | 4.8万円 | 6.0% |
| 地方交付税 国が、財源の足りないまちに配るお金。使い道は自由 | 61.6億円 | 21.3万円 | 26.7% |
| 国の補助金 国から特定の事業のためにもらうお金(国庫支出金) | 39.9億円 | 13.8万円 | 17.3% |
| 県の補助金 都道府県から特定の事業のためにもらうお金 | 11.9億円 | 4.1万円 | 5.2% |
| 借金(地方債) その年に新しく借りたお金 | 29.7億円 | 10.3万円 | 12.9% |
| 寄附金 ふるさと納税など | 6.5億円 | 2.3万円 | 2.8% |
| その他 使用料・手数料、繰入金(貯金の取り崩し)、繰越金など | 22.9億円 | 7.9万円 | 9.9% |
ふるさと納税令和6年度の受入額
6.1億円
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地方税の内訳:個人住民税 11.8億円、法人住民税 7.0億円、固定資産税 22.1億円
何に使ったか(目的別の支出) 住民1人あたり
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
役所の運営(総務費)
23万円
福祉(民生費)
22万円
借金の返済(公債費)
6.9万円
教育
6.1万円
健康・ごみ(衛生費)
5.6万円
道路・まちづくり(土木費)
4.9万円
消防・救急
4.1万円
商工・観光
2.8万円
農林水産業
1.9万円
議会
5,838円
| 分野 | 金額 | 1人あたり | 同じ規模の中央値 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 役所の運営(総務費) 庁舎の管理、税金の徴収、戸籍、選挙など | 66.5億円 | 23.0万円 | 15.5万円 | 29.4% |
| 福祉(民生費) 高齢者・子ども・障害のある人・生活保護など | 64.2億円 | 22.2万円 | 23.7万円 | 28.3% |
| 借金の返済(公債費) 地方債の元金と利子の返済 | 20.1億円 | 6.9万円 | 8.2万円 | 8.9% |
| 教育 学校、図書館・公民館、スポーツ施設など | 17.6億円 | 6.1万円 | 7.3万円 | 7.8% |
| 健康・ごみ(衛生費) 健診・予防接種、ごみ処理など | 16.2億円 | 5.6万円 | 7.3万円 | 7.1% |
| 道路・まちづくり(土木費) 道路・橋、公園、下水道、公営住宅など | 14.1億円 | 4.9万円 | 6.8万円 | 6.2% |
| 消防・救急 | 11.8億円 | 4.1万円 | 3.3万円 | 5.2% |
| 商工・観光 企業誘致、商店街、観光など | 8.1億円 | 2.8万円 | 2.3万円 | 3.6% |
| 農林水産業 | 5.4億円 | 1.9万円 | 3.5万円 | 2.4% |
| 議会 | 1.7億円 | 5,838円 | 0.6万円 | 0.7% |
| 労働 | 7,146万円 | 2,470円 | 0.1万円 | 0.3% |
| 災害の復旧 | 2,999万円 | 1,036円 | 0.3万円 | 0.1% |
福祉(民生費)の内訳
子ども(児童福祉費)
22.3億円
1人あたり 7.7万円(中央値 7.3万円)
高齢者(老人福祉費)
15.4億円
1人あたり 5.3万円(中央値 5.6万円)
障害者など(社会福祉費)
20.6億円
1人あたり 7.1万円(中央値 8.1万円)
生活保護
5.9億円
1人あたり 2.0万円(中央値 1.8万円)
お金の性質で見た支出(性質別) 住民1人あたり
人件費・扶助費・公債費は「義務的経費」と呼ばれ、削るのが難しい支出です。このまちは歳出の 40.0% が義務的経費です。
人件費
12万円
扶助費
13万円
公債費
6.9万円
物件費
14万円
補助費等
11万円
建設事業費
12万円
繰出金
5.6万円
積立金
3.6万円
維持補修費
4,789円
10年の推移
1人あたりの借金と貯金
借金(地方債残高)貯金(基金残高)
1人あたりの歳出
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
財政力指数
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
経常収支比率
このまち人口3万人未満の市の中央値(128団体):グラフの細い線・破線
人口(住民基本台帳)
年度ごとの数字を表で見る
| 年度 | 人口 | 歳出総額 | 地方債残高 | 基金残高 | 財政力指数 | 経常収支比率 | 実質公債費比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 28,934 | 227億円 | 188億円 | 110億円 | 0.49 | 99.0% | — |
| 令和5年度 | 29,902 | 233億円 | 178億円 | 107億円 | 0.48 | 99.5% | — |
| 令和4年度 | 30,624 | 218億円 | 189億円 | 125億円 | 0.49 | 98.2% | — |
| 令和3年度 | 31,413 | 236億円 | 201億円 | 128億円 | 0.51 | 94.9% | — |
| 令和2年度 | 32,176 | 413億円 | 206億円 | 126億円 | 0.53 | 99.1% | — |
| 令和元年度 | 32,977 | 533億円 | 255億円 | 214億円 | 0.52 | 99.8% | — |
| 平成30年度 | 33,837 | 537億円 | 231億円 | 265億円 | 0.50 | 97.4% | — |
| 平成29年度 | 34,656 | 671億円 | 220億円 | 376億円 | 0.51 | 98.4% | — |
| 平成28年度 | 35,272 | 720億円 | 212億円 | 594億円 | 0.50 | 97.6% | — |
| 平成27年度 | 35,841 | 697億円 | 201億円 | 832億円 | 0.47 | 98.8% | — |
岩手県の人口が近い市と比べる
出典:総務省「市町村別決算状況調」(普通会計)をもとに財政ずかんが計算。1人あたりの金額は、その年度の住民基本台帳人口で割っています。数字の誤りに気づいたらお知らせください。